2012年6月25日月曜日

近頃都にはやるもの 東京チカラめし&楽釜製麺所






東京に住んでいる方はの中で、

この数ヶ月で急にこの店が目に付くようになったな、

と思っている方も多いのではないだろうか。



近頃都にはやるものは、

はっきり言って沢山あるが(笑)、チェーン店に限って言えば

焼き牛丼、東京チカラめし である。



何故うどんブログに焼き牛丼なのか。

それは、単に食べてみたかった、というのもあるが、

うどんと深い関係があるからだ。



この店舗、これだけ急展開したのは、当然バックは大資本だから。

三光マーケティングフーズ

である。



この会社、昨今のうどんブームに乗って、2年前、東京中心に


楽釜製麺所


というのを展開した。

そのときも、雨後のタケノコの如く、東京中が一気に楽釜だらけになる様は壮観であった。

業界に詳しい方によると(特に名古屋の店長)、

行けるときには一気に行く体質の会社

ということで、その瞬発力は凄かった。


この会社、他にも東方見聞録、金の蔵、月の雫などを展開しており、

看板には独自の共通性がある。




しかし、この製麺所、特に讃岐うどんファンを中心に大ブーイングを浴びることになる。

僕の周りは香川県出身者が多いので、当時、数人集まると、

必ず楽釜のうどんについて嘆き合っていたものである(笑)



極太、ふわふわ。うどん粉の塊。



これはこれで、新しい食べ物だと思って食べればそれなりだが

「讃岐ウドン」

を謳っていたのが香川県民の怒りの琴線に触れてしまったのである。



その見た目はこちら。大インパクト(笑)(笑)(笑)↓ ↓ ↓ ↓




ほぼ、ちくわぶである。


食べている途中で写したのではありません。


これが、うどん小の、デフォルトの姿である。


まとめて、ずるっと食べるのは無理なので、僕はいつも


1本1本囓るようにして食べていた(笑)



さて、そこそこ流行っていたのだが、流石にこれはやり過ぎたようで、


やや陰りが見えてきた。

ということで、三光、すかさず2年前に一気に作った楽釜製麺所を

またまた一気に


東京チカラめし


にチェンジしているのだ。



正直言って、これは美味い。

楽釜の比ではない。

ネットでの評判も上々の様である。



非常に分かりやすい味の比喩は、



松屋の牛焼き肉定食の肉を、丼飯の上に並べたもの


である。


ただし、松屋のそれが鉄板で焼くのに対し、


こちらは網に載せてロースターで焼き上げる


吉野屋系の、ツユで似た牛肉をかける、いわゆる牛丼ではない。


松屋のファンなら、その味が容易に想像できるだろう。


そして、美味いのは当然だ、と思うに違いない。


有りそうでなかった、新ジャンルである。


だが、ご飯の上に乗っけただけで、基本は松屋のパクリとも言える。








焼いている分、普通の牛丼よりは、提供時間が遅い。


倍はかかる感じである。


まあ、倍と言っても待ち時間は、五~十分行かない程度だろう。



サラダと卵のセット。


卵の皿を二枚重ねにするなど、流石に衛生面にはぬかりがない。


サラダは殆どそのまま松屋のそれである。





ドレッシングも、見たからして松屋に似ているが、味はほぼ一緒。


松屋のフレンチドレッシング大好きなので、個人的には何の問題も無いが…


全体的に似ており、松屋は随分気にしているのでは無いかと思う。




券売機はタッチパネル。一気に色々な商品が並んでいる一般的な券売機では無く、

まず、店内、持ち帰りから選び、だんだんと枝分かれして行く方式。

とても買いやすい。

しかも、途中で「サラダはいかがですか?」「今日は卵セットが安いですよ」

などと、アマゾンの様に、

自分が目指している以外の情報が挟み込まれるので、思わず買ってしまったりする。

実に進化しており、感心する。


券売機だけでも相当高いに違いない。



そして、駅前の一等地。


大体店出すのに最低一千万以上かかるだろう。


これを行ける、と思ったら一気に30店舗以上出してしまう資本力と、


瞬発力は本当に恐るべし。




この日は、駒込店に行った。

100メートルも離れていないところに、松屋と吉牛がある。

午後一時過ぎ。

吉野屋二人、松屋六人、チカラめし十一人

回転が速いので、瞬間最大人数はころころ変わるから、

これだけでは何とも言えないが、少なくともこの時は圧勝だった。


あとは、メニュー数が少ないのと、味にインパクトがある分、飽きやすいこと。

半年経てば答えが出るだろう。




それでも盛況なら、牛丼業界を脅かす存在になるかも、しれない。