2012年9月30日日曜日

気仙沼復興イベント@むさしのエン座





久しぶりにリアルタイムの記事。

今日は、練馬にある 「むさしの エン座」さんで、うどんイベントがあるということで行ってきた。
午後から明日にかけて台風が接近とのことだが、午前中の練馬は晴れていてすがすがしい。

さて、このイベント、話すと長いが、端的に言うと

エン座の大将の店で、9月28~30の三日間、

気仙沼復興屋の象徴である復興屋台村気仙沼横町に出店している、

うどん屋「みずき」の大将が、

気仙沼名物のフカヒレを使ったうどんを出す、というものだ。

もう少し丁寧に説明するとこうなる。


①まず、震災前「みずき」の大将は、うどん屋をやっていたわけではなく、家業のフカヒレの卸問屋を手伝っていた。

②震災で、フカヒレの倉庫、加工場などが全滅。後に高台に移築して操業を開始するが、みずき大将は、この機会にフカヒレを活かした何か飲食業をやりたいと思う。

③たまたま知り合った人が、当時越谷の「いわい」で手打ち手切り形式のうどんを作っていた岩井さんを紹介。

③-2 岩井さんはちなみに、当ブログで紹介した、閉店した香川県の
「宮武 当ブログページ → http://zugai-no-yuragi.blogspot.jp/2012/03/blog-post_10.html
の直接のお弟子さんである。
宮武大将は、手打ちと、手包丁による手切りに拘り、今も県内外に沢山のお弟子さんを持っている。
そんなわけで、越谷の「いわい」も、手打ち手切りだった。
④2011年11月より、みずき大将、いわいで、岩井大将から直接うどん打ちを一から習う。
つきっきりで大変熱の入った指導だったもよう。

⑤今年春、みずき大将、独立オープン。復興屋台村気仙沼横町に店を構える。

⑤-2 同じ頃越谷の「いわい」大将も、十条に自分の店を出す。
食べログ → http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13141130/

⑥初夏、エン座の大将がたまたま復興屋台村を訪れると、うどん屋が。
知らなかったエン座の大将、興味をそそられて入店すると美味かった。
調べてみると、エン座の大将以前から知っていた岩井大将のお弟子さんだった。

⑦ハイパーうどんクリエイターという、怪しい立場の名古屋のうどん屋「太門」店長が、
加藤さん、岩井大将の仲を電話で取り持つ。

ということで、繋がり発生。

ちなみに、エン座の加藤さんは、これまで数々のうどんイベントを行い、関東のうどんシーンを盛り上げてきた立役者である。



⑦ 加藤氏がエン座でのイベントを思いつき、各方面に強力に働きかけ。

⑧ 折角なので、メニューはフカヒレを活かしたフカヒレうどんで勝負。

⑨ ⑦~⑧の間が1番大変だったろうが、割愛してm(_ _)m、今日に至る。

残念なのは、このイベント、28日~30日だったので、もう終わってしまったこと。

遅くなった…


詳しくは、ネットのニュースにもあるのでご覧下さい
→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120928-00000072-minkei-l13



さて、会場には特設の打ち台が用意され、みずき大将が黙々と麺を作成。



時々岩井大将もお手伝い。



店内外には大漁旗がずらり。全て、みずき大将が持ってきたモノ。



本日のメニュー


基本的にフカヒレうどんのみなので、これを注文。

待つこと暫し


す、素晴しい。


誰も見たことの無い絵面。

フカヒレ+讃岐うどん(手打ち手切り)!

普通なら奇をてらったようなメニューだが、上のような復興ストーリーに裏打ちされた一品である。


しかも、卸問屋のフカヒレだけにフカヒレも美味い!!

いいもの頂きました。


ちなみに、具材の配置は

気仙沼名産のふかひれと三陸産メカブ、

気仙沼港に浮かぶ神明崎浮見堂(しんめいさきうきみどう)をイメージした紅ショウガの天ぷら、

3つの具材で同湾の「鼎(かなえ)が裏」を表しているとのこと。

奥が深い…

紅ショウガの天ぷらは初めて頂きましたが、なかなか良かったです。



ところで、うどんのみも味わってみたかったので、マニア向け裏メニュー釜玉も頂きました。

うどんは、香川県民でも納得のレベルで、大変美味しく頂きました。

ただ、サービスが良すぎてお腹一杯…(笑)



店内にはお土産も。

今度は、頭蓋のゆらぎも、是非ボランティアで気仙沼を訪れ、

ストレスフリーを味わってもらいたい、という様な話をして分かれたのでした。

加藤さんにはまたこんなイベント企画してもらいたいですね。

ともかく、頑張れ東北!!




2012年9月24日月曜日

いこい食堂 塩江

高松市塩江には、食堂系のうどんを出す店が多いと前回記事にした。

これ↓↓↓

土居食堂

土居食堂は塩江の入り口だが、更に川を遡り、温泉街の入り口付近にあるのが

いこい食堂

である。

何故食堂系が多いかは、諸説有るが、思うに町中に比べ、人口が少なく、昔は道が悪くて移動もままならなかったこの地区である。

焼き肉専門、うどん専門、ラーメン専門、といった食事別の専門店は成り立ちにくく、一軒で全てすましてしまう方が、経営的にも成り立ちやすいし、お客さんとしても便利だったからだろうと考えている。

さて、いこい食堂で話題のものは、

親子中華そば 又は 親子中華うどん だ。

メニューのキャッチフレーズによると、

「固ーい親鳥を、柔らかーい卵包んだ」

とある。


親鳥ってなんだ? 

と思われるかもしれないが、讃岐では骨付き鳥が有名で、丸亀が発祥とされる。

特に「一鶴」が有名で、県内を始め、横浜にも支店を出して好評である。


ここでは基本的なメニューは二つだけで、「親鳥 又は ひなどり」 だ。


親鳥は、非常に固く、かみ切るのに困難であり、噛み始めるといつ飲み込んで良いか判断に迷うような代物であるが、非常にうま味がある。

一方、ひなどり、は一般的な鳥肉の固さである。
市販の鳥はその殆どが成長したらすぐに締められて市場に出回っているので、我々にとっては「普通」のものである。


どちらも人気があるが、大人や、酒飲みには親鳥が人気があり、全体的にも親鳥の方が人気がある気がする。


ともかく、先に書いたように雛は、肉としては一般的なものなので、勢い親鳥の方が「名物」として語れることが多い。


いこい食堂での「親鳥」表記はここら辺の文脈を踏まえたものである。



中華、又はうどん、となっているのは、麺を選べるということだ。



普通、どう考えても美味しいのは中華であるが、うどんのゆらぎでは、

やはりうどんをチョイス(笑)


食堂系ならではの、巻き寿司などと一緒に頂く。




同行者も敢てうどん。

この方、うどん系ではかなり有名な方なのですが、この写真だけで分かったら凄い(^_^)v

さて、それはともかくコショーの効いたスープは美味い。

コショーの効き方は相当なもので、店中に漂う胡椒の香り。



うどん自体は、この手のお店は自家製麺ではないところが多い。

ここも茹で置き感たっぷりの一品で、普通は中華をオススメします。

メニューにも大きく書いてあるし(笑)



お店情報

087-893-0513

高松市塩江町安原上東95-8

定休日は、第2、4日曜日です。


2012年9月22日土曜日

全国に広がるファンシーの輪(^^)/

先日、一通のメールが来た。

送り主は、石川県七尾のうどん屋さん


「はた坊」


の大将からである。

はた坊さんは、以前、3回にわたり記事にさせて頂いた。

はた坊さんの過去記事はこちら。


メールには写真が1枚添付されており、


「三好うどんの写真に感化されて、

レジだけでもファンシーにしてみました(笑)!!」


という旨の一文が添えられていた。

折角なので、アップさせて頂くことに。


これがその写真!!



うーん、ちょっと微妙(笑)

ちなみに、本家はこんな感じである。

三好うどん 過去記事

やっぱり本家は凄い(笑)


でも、はた坊さんの遊び心に脱帽!

バリバリのロックミュージシャンで、正直ファンシーとはかなり遠いのだが(笑)、

チャレンジしてきたのが凄いし、レジだけとう範囲の狭さもステキだ。


これを機に、はた坊がファンシー路線に全面的に転向するか??


ともかく、ファンシーの輪が広がったら面白いかも!


2012年9月21日金曜日

四国屋  新中野

今日は昼に四国屋に行ってきた。




店主の「あっちゃん」こと、山橋篤美氏である。

世の中では「あっちゃん」といえば、今や前田敦子のことであるが、うどんファンの間では、

断じて前田敦子のことではない(笑)


お父さんが香川県の坂出から上京、中野に店を構えたのが1962年。

あっちゃんで、2代目である。



うどんブームは1995年くらいからとされている。

はなまるうどんが2002年に渋谷に店を出して香川のうどん文化を東京に上陸させ、

この五、六年で、東京でもやっと讃岐うどんらしい、うどんが食べられるようになってきた。

それまでは、本当に不毛だった。


創業50年のこの店は、うどん文化的には「極東」(笑)とされる東京、

蕎麦とラーメン天下の東京でで、

40年以上孤軍奮闘してきた大先達である。


山橋氏は、いわば香川系二世の東京人で、

生まれ、育ちは東京であるが、香川に強い愛着を感じており、

香川県にあるお墓参りも毎年欠かさない。

店内も、香川の香り満載である。






肝心のうどん。

冷やしの、かき揚げうどん。

麺は、手打ちの極太、太麺が基本だったが、最近細くなって来ているような気がする。


当然手打ち手切りで、大きな団子をどんどん延ばしていくあっちゃんの仕事ぶりを見るのも楽しい。

また、ジャコ天などで、一杯やることも可能だ。




是非東京讃岐うどんの老舗中の老舗、

「四国屋」

を訪れて頂きたいものだ。



ところで、写真を整理していたら一年半ほど前のものにも面白いものがあったので、今回はそちらも使用してみた。




これは、7月に名古屋にオープンした太門の店長と訪れたときの写真。

この時太門店長はまだ、うどん系企業に勤めるサラリーマンだった上に、東京に住んでいたので良く一緒に食べにでかけたものだ。

しかし、ハイパーうどんクリエーターとなり、店を構えた現在、こんなショットも貴重なものとなってしまった。



大して時間は経っていないのだが、心なしか若い二人(笑)


そういえば、この店内で整体をさせてもらったり、香川出張整体を始めたとき、

第一号のお客さんが何故かあっちゃんだったりと、面白い思い出が沢山ある。


僕は新中野で暫く週1回施術することになったので、四国屋さんに来る機会も増えるだろう。

今日は新中野施術初日だったので来てみたのだ。


今後が楽しみである。






今日の四国屋さんののれん。

上の提灯が「四国」を物語っている。

讃岐うどんだから、他の三県は関係ないじゃないか、

と思われるかもしれない。

しかし、50年も前の東京では「讃岐うどん」

なんて言葉はほぼ通用せず、香川県もどこあるか分からない人が殆どだったろう

(今でも多いような気がするが(笑))


せめて、四国四県束にしないと太刀打ち出来なかったという背景があるのだろう。

四国というくくりにしたって、未だに

四国四県が言えなかったりする人がざらに居る東京である。

あっちゃんには、讃岐うどんというか、香川の東京切り込み隊長としてまだまだ頑張ってもらいたい。

店舗情報

03-3380-4598

中野区本町4-36-3
最寄り駅・丸ノ内線新中野

定休日 日曜日・祝日/月曜日

営業時間は深夜二時となっているネット情報も多いが、現在はもっと早く閉まるのでご注意を。

電話確認が無難だと思う。

新中野施術の情報は下に。ついでにご覧下さい。

頭蓋のゆらぎHP = http://www006.upp.so-net.ne.jp/shin-seitai/

ブログ http://yuragu-zugai.blogspot.jp/

新中野ヨガスタジオ Always Laughing → http://always-l.com/  新中野駅徒歩10秒

2012年9月9日日曜日

土居食堂@高松

高松、と言っても最近の合併の嵐によって組み込まれただけで、車で小一時間南に位置する。

もう少し入ると、塩江温泉という、昔それほど温泉施設がなかった頃、

県内で本当に指折だった温泉街がある。

この辺りは食堂でうどんを食べさせるところが多い。

純粋なうどん屋が少ないのが特徴だ。


今日はその中の一軒、土居食堂。

土居さんがやっているから、土居食堂。

この辺り、20年ほど前まで道も狭く、渓流沿いの秘境の雰囲気だったが、

いつの間にか目の前には4車線の道。

かつての名残はない。



この日は時間を外していったので、超のんびりムード。

お店のおばちゃんも、外を流れる渓流のなごりに目を向けてまったり。


香川のこういう店では、入ってすぐの「いらっしゃいませ」

など、期待してはいけない。


誰も居ない店内、おばちゃんが来客に気づかない、又は気づいても反応しない場合は、

勝手に冷蔵庫からジュースを取り出したりして待つ。



暫くして、注文を取りに来た。一応、ちゃんと見ているので、

五分待っていれば大丈夫だ(笑)


この日は暑かったが、一年中ここではある、しっぽくうどん注文。

大体は冬のメニューなんですけどね。


待っている間、1人でうろうろ。



外に出て渓流を眺めたり、


店内の写真を撮ってみたりする。


簡潔で素晴しい雰囲気の店内です。


ちなみに、右端は、香川のうどん屋に欠かせないおでんだ。


暫くして、しっぽく到着。

何故かあまり美味そうに見えない(笑)

上のドロドロは、山芋とトロロ。




暑い夏にふーふーしながら、山芋食べたりするのはなかなかオツなものである。



こういう、香川県民御用達のお店は、茹でたてにも拘らないので、午後行ったら麺ゆるゆる。

これが香川らしい。

雰囲気もゆるゆる。


ごちそうさまでした~

食堂系は色々食べられるし、営業時間も長いのでなかなか重宝します。

2012年9月5日水曜日

追悼 豚太郎 陶店

日々早いもので、ネタにしようと思っている間に無くなってしまう店もある。

今年の五月に突然閉店してしまった豚太郎陶(すえ)店もそうだ。

(陶、は地名)

夢にも思わなかった閉店には大変驚いた。

今回は追悼として、色あせないうちに載せておこうと思う。

豚太郎(とんたろう)は、四国では大変おなじみのラーメンチェーンである。

ラーメンと言っても東京で流行っているような本格的なものではなく、メニューも定食は当然、

焼き肉などもあるうえ、店によっても全然メニューが違う非常に緩いチェーンだ。

各店共通しているのは、赤色の看板等の店構えと、ラーメンと餃子くらいだろうか。

チャーハンですら店によって有ったり無かったり。餃子も店によって全然違う。

そんな、香川県民にとっては古くからある

「特に存在を意識しない店」

といった雰囲気の存在なのだが、にわかにうどんファンの間で話題になり始めたのは

2010年の初夏だろうか。




僕が情報を一番始めに掴んだのは、この店の前を通勤で毎日通る姉からだ。

ある朝、店の前を通りかかると、

いつもは「豚太郎」と赤地に白の字で大きく書かれた暖簾がさがっているのだが、

その日は青地に白で「うどん」と書かれた暖簾が下がっていたというのだ。

えっ??と思いながらも何となく通過してしまい、その後、一日気になっていた。

翌朝、通りかかってじっくり見てみると、いつもと変わらない「豚太郎」の赤暖簾。

その後、ずっと豚太郎の赤暖簾が続き、姉は

「自分が見たのは何だったんだろうか?目がおかしくなったのか?」

と悩んでいたのだが、

その後の調査により、

「店長の趣味で毎月第一火曜日と第三火曜日のみ、うどん屋になる」

という情報を掴んだ。




その後、チャンスをうかがっていたが、何しろ営業日が短い。

大変だったのだが、遂に数ヶ月後に訪れた。

その時の写真である。

夕暮れ迫るなかでの、今は無き豚太郎陶店の勇姿!!


上には



「ラーメン豚太郎」



のネオン。

店を取り囲むテントには




「めし しる おかず 御食事処」



の文字。

入り口には




「うどん」



の暖簾。



一体何屋だ(笑)!!



ちなみに「めし、しる、おかず」

という表記は香川の食事処にはよくある。

確かにうどん屋だらけで、うどんを食べている人は多いのだが、

定食屋だって香川には沢山あるのだ。

案外「最近うどん食べてないな~」という県民も多い。

まあ、とはいえ東京なら「最近」は一年くらいを指すだろうが、香川では二週間くらいだろうか(笑)





さて、メニューはうどん定食。

これで500円(^o^)!!



普段から唐揚げの美味い店だったが、ここでも手を抜かず、しっかり作ってある。

盛りつけも田舎の食堂にしては十分美しい。


うどんは、ちゃんと手打ちである。

ややゆるめの、典型的な香川のかやくうどん、である。

今年の春に店舗の外装を一新したので、

これからも頑張ってくれると思っていたのだが、その二ヶ月後に突然の閉店。


もう1回行ってみたいなぁ。

ラーメン屋が突然うどん屋をやったりするおもしろさが如何にも香川的であるし、

なにより外観の素晴しい写真(笑)を見て頂きたかったので取り上げてみた。

焼き肉や、湯豆腐も美味かった豚太郎陶店。カンバック!!