2013年2月27日水曜日

こがね製麺所@西早稲田


こがね製麺所は、香川県善通寺発祥のうどん屋さん。

県内で手広く飲食業を手がける会社が母体だ。

その流れを汲む一軒が西早稲田にある。

店内は東京にしては広く、44席。

早大の理工も近いのでいつも学生で賑わっている。



飲みメニューも豊富なのが嬉しい。

ボトルキープもしている。麺は製麺機(讃岐麺機)による機械製麺。

所謂手打ち手切りではないが、香川で最も多いのが実はこの製麺機を使った機械製麺だ。

機械製麺と言っても粉と水と塩を入れたらはい、麺のできあがり、というような簡単なものではなく、

手作業の領域が非常に多い。

いずれこのことについては詳しく書きたいと思うが、ともかく、このお店は

打ち台で職人が饂飩を延ばす、というようなパフォーマンスはないものの、

しっかりと店内で製麺しており、

出来たての麺を楽しむことができる。

それも朝から夜の12時までである。これはちょっと凄いことだ。



居酒屋的な店内と、飲みメニューが多いことで「本格手打ち讃岐うどん」を標榜する店や、

そこのファンからは軽く見られてしまう傾向があるのだが、僕はこういうものの見方は嫌いである。

ちゃんと味わえば、しっかりとした仕事をしているのがすぐ分かる。


自分の舌の感覚よりも「雑誌に多く出ている」「こだわりの麺作りをしている」などといったキャッチフレーズだけで

人気が出たり出なかったりする東京の饂飩シーンには疑問を感じる。


こういう「何でもないようだが、実はしっかりした仕事している」店が脚光を浴びるようになれば、

東京の饂飩シーンももっとよくなるのに、と僕は思う。でも、ぱっと見の良さばかりがうけるのは、何もうどんに限った話では無い。東京では。


この日頂いたのは、力饂飩 600円。

大根、人参などの根菜と、上げた磯辺焼きが乗っている。

ただの煮た餅ではなく、揚げたもち、というのがポイントだ。

かけうどんには油がよく似合う。

きつねうどん、天ぷら饂飩等々。これらの人気を見ても、

ちょっと油が入ることが風味をアップさせることが分かる。


普通の餅を入れないで、揚げた餅(その都度揚げているので揚げたて)が入っているのが素晴らしいと思う。


店長の寺ちゃんも頑張ってます!

公式HP→http://www.fuerte-j.biz/kogane/

地下鉄副都心線西早稲田駅すぐ。明治通り沿い。