2013年2月25日月曜日

三島@坂出と、小さな醸造所


香川のうどん屋は、殆どが店主の苗字をそのまま店名にしている。

従って、香川に比較的多い「山下さん」がやっているお店も必然的に多く、

「山下」といううどん屋は数多く存在する。

「三島」も同様で、地名で言い分けないといけない。


今回は、坂出市の北東にある「三島」である。



この見た目で、営業中の店舗である。

県外の人は誰も入る勇気が湧かないかもしれないが、香川ではこれでも結構マシな方である(笑)

店内に入ると、誰もいない。

奥でばあちゃんが、厨房の床を掃いている。

厨房を覗き込み

「うどん、ええかな」

と声をかけるが、見向きもしない。しかし「はい」と返事をしたような気がする。

ということで待つ。

入った瞬間に「いらっしゃいませ!!」と声がかからないからと言って怒ってはいけないのである。

というか、香川のうどん屋では不思議と全く腹がたたない。



さて、テーブルの上にあるお茶を勝手に飲みながら、いなり寿司をこれも勝手につまみながら待つこと5分ほど



「うどんやな?(訳=饂飩を食べに来たんですよね?調理に着手していいですか?)」

とばあちゃんが顔を覗かせる。

やはり聞こえていたようだ(笑)


更に待つこと5分。

饂飩が運ばれてくる。

ちなみに、メニューは無く、うどんはこれ1種類である。


香川らしいゆるゆるのうどん。

このエリアは蜜柑農家が多い。

そんな関係で、ここでも適当に蜜柑が売られている。


そんなのを見ながら饂飩を頂く。

棚には、

坂出市の小さな醸造所「ミズオー」の醤油。


醤油と言えば、キッコーマンや、マルキン、みたいな世の中だが、

西日本にくると、一つの町に一つ醸造所があるくらいの勢いで存在する。

その多くはこの数十年で潰れてしまったが、まだ頑張っている所も結構おおい。



店を出ると、丸尾の醤油家の軽トラと遭遇。

これも小さいけれど、東京のうどん屋さんで使っている所も多い、醸造所だ。