このプレオープンが10日にあったので、行ってきた。
新しい工夫が沢山のお店。
魅力のいくつかを紹介したい。
7月10日19時。
この日は招待客や、聞きつけて駆け付けた人のみ16人ほどを前に、
いよいよ名古屋かな、じゃなくて、和やかな雰囲気の中うどん打ちが始まる。
この日は招待客や、聞きつけて駆け付けた人のみ16人ほどを前に、
いよいよ名古屋かな、じゃなくて、和やかな雰囲気の中うどん打ちが始まる。
L字型カウンターの真ん中、いわばメインステージにあたる部分に打ち台があり、
うどん打ちの一部始終をお客さんに見て楽しんで貰う
という太門店長の拘りが具現化した記念すべき瞬間である。
ただし、流石に緊張の模様(笑)
店の隅や、外から見えやすい場所に打ち台が設置してある店は多く有り、
ちらちらと、打っているのを見ることはあるが、
こうしてアリーナ席から一部始終をじっくり見られる店は皆無に等しい。
新しい試みである。
そしてもう一つの店長の拘りが
「野菜の摂取」
である。最近も香川県民の糖尿病罹患率の高さが取り上げられ、
原因をうどんと特定するような記事がネットに出ていた。
これには緒論あり、必ずしもうどんが原因ではないと思うが、
うどんばかり食べて野菜の摂取量が少なく、栄養に偏りがある、という意見には一理ある。
野菜の天ぷらなどを載せたりはするが、炭水化物にかなり偏っているのは確かだ。
これを憂えた店長が考え出したのがこれ。
野菜プレートである。
今回は、プレオープンで皆お酒を飲むことが前提に近かったので、
一番奥におつまみ用のどて煮があるが、実際は全て野菜の一品料理で埋まる予定。
野菜の一品料理×3 と、薬味である。
こういうメニューが設定されてるわけではない。
なんと、うどんを頼むと、全てのうどんについてくる。
つまりセットになっているのだ。
従って、太門では、うどんだけを食べることが有り得ず、
全て写真のようにセットで提供されるということだ。
これは面白い発想。さすが、様々な世界を渡り歩き、広い視野を持った店長だと感心させられる。
とにかく、彼は色々よく知っていて、多角的に物事を考えている。
ここは一歩先行く新しい整体のあり方を考えている僕も大いに参考になる。
価格は未定だが、恐らく500~600円の見込みtとのこと(うどんの種類によっても変化)。
野菜がついてこの価格はリーズナブルだ。
さて、うどんであるが、スタンダードな太さ、そしてチュルチュル、モチモチ。
見た目は瑞々しく、いかにも美味そうだ。
汁は… 何だこの濃さは、と思うかも知れないが、これは名古屋名物の
たまりしょうゆ
のぶっかけである。
ここにも店長の第三の拘りである
地元名古屋の特徴、食材を取り入れ、融合させる
が活きているのだ。
小麦粉も、この日は三割が「金トビ志賀 http://www.kintobi.com/」という、地元の粉やさんの
地粉が使用されていた。
粉、醤油の話になると長くなるので(笑)、これはいつか必ず書くとして、今回は置いておくが、
次の写真は太門で使用されている名古屋独特の調味料の数々である。
これについては、翌日丁寧に取材させて頂いたので、また書きます。
非常に面白い。
さて、マニアックな話はさておき、乾杯~
生ビールはYEBISU、瓶はサッポロ赤星である。
牛ツケ。左の辛めのつけ汁には、牛肉が入っており、ここに左の麺をつけて頂く。
後ろのバーボンは、多分今日だけ。
ひやかけ。冷たい麺に、冷たいかけ汁。要するに、かけうどんの冷たいバージョン。
これも、ころ醤油、という名古屋独特の調味料が使用されている。
これも、ころ醤油、という名古屋独特の調味料が使用されている。
夏向きの一品である。
器にも拘りが。変わった形だなぁ。
お酒は、たまたま取引した酒屋さんが、
名古屋どころか、愛知で一軒だけ凱陣(香川の有名地酒・独特の深みが特徴)を取り扱っていた、
ということで、凱陣安定供給の見込み。
名古屋でも凱陣が飲めるのは凄いことで、必ず居るであろう名古屋の凱陣ファンには見逃せない。
この日は、KU16と、海老名亀の尾が入っていた。
海老名のすっきり感は大いに魅力。
凱陣は地酒ファンには有名で、とても美味いのは間違いないが、
香川で飲まれているか?というと実は殆ど飲まれていない。
香川で普通に飲まれている本当の意味での地酒は
金陵 ・ 川鶴 ・ 綾菊
三種類。
この中で最近全国的にも頑張っているのが川鶴だ。
社長が同級生でもあるので、ちょっと宣伝(笑)
このあと、川鶴も安定供給なるか??
これ、本当に美味いです。
そうこうしている間に、あっという間の3時間。
外から見ても楽しそう。
とにかく、視野が広い店主なので、一軒の利益や、
マニアなど一部の人を喜ばせることばかりを考えるだけではなく、
名古屋の讃岐うどんを全体の底上げを考えることを色々やってくれるだろう。
こういうことは、力量の無い人間がまねできることでは無いので、なかなか実現しない。
彼の人間力に期待。
また、彼は讃岐で修行したし、割と柔らかめな麺が多い名古屋の中では
間違いなく「讃岐うどん」というカテゴリーに入るのだが、
彼の拘りにあるように、名古屋ならではの食べ方、食材を多く取り入れ
ルーツは讃岐だが、独自の「讃岐系名古屋うどん」を目指している。
大阪で、釜たけや、讃州が香川をルーツとしながらも、
明確な個性を持った「大阪讃岐うどん」を作り出したのと同じだという。
名古屋は本当に独自の麺文化を持っており、ここに彼のような発想豊かで、
腕の確かな讃岐うどん職人が加わった今後が実に楽しみである。
翌日、店長に「開店おめでとう整体」
をして、これまでの労をねぎらって帰路についたのであった(笑)
2012年、7月14日オープンなので、
オープンしたらまた行ってレポートします~!!