この日は、詫間で、麺通団団員の某氏と会っていた。
当然うどんの話題なんかを。
話の筋は忘れたが、僕が某うどん店の麺について、確か
「表面から中にかけて、ドラスティックな感じの変化が凄いですよね」
という感じで安易に横文字を使ってしまったところ、すかさず
「うどんに、横文字は使うたらいかんで。似合わんわ」
とダメ出し。雑誌編集をやっていただけあって、ここら辺の表現にはなかなかうるさい。
さて、そんな会話をひとしきりした後。
「ところで、この後、ワシは帰るけど、どっか寄っていかんの?」
「どっかええとこ有りますか?」
「そうやな、坂出の方帰るなら、帰りに三好うどん、寄ったらええ。行ったことある?」
「いやいや、ないですよ。どんな感じの店ですか?」
「そうやな~ 一言で言うなら
ファンシー
やな」
うどんに横文字を使用してはならない、と言った舌の根も乾かないうちの横文字発言に、
「横文字やんか!!」
と突っ込むと、目をぱちぱちさせて
「やって、ファンシーとしか言いようがないもん
行ってみたら分かるわ。ファンシー。ファンシーなんやって」
というような会話をしたので、早速寄ってみた。
しかし、先にご覧のように外観はやたら渋い。
全然ファンシーではないのだが、
中は
確かにファンシーだった(笑)
これは新しい。
これまで、どのうどん屋も達成し得なかった境地である。
経緯者夫妻である。
特に奥さん(^^)/
そして、旦那さんも、一般的にうどん屋の旦那に使用される
「大将」
は使用不可な感じである(笑)
兄ちゃん、が近い。
それにしても、ガテン系が多いうどん屋店主の中で、この草食系ぶりは際立っている(^o^)
よくよく聞いてみると、うどん科を出て、もと食堂だった店舗を借り、
最低限の改装で出店したそうで、
店内の飾り等々、全て夫婦合作の手作りだそうだ。
ファンシー!!
特に感動したのが机で、これも食堂時代からの使い回し。
これに自ら色を塗り、天板に装飾を施したらしい。
椅子は近所の木工所でただの丸太をぶった切ってもらったので、ほぼ無料だったが、死ぬほど重くて大変だったそうだ(笑)
そして、座布団は、奥様の手縫い。
メニュー表もファンシーな感性の奥様の手作りである。
よく見ると、かすうどん、が有るのが今更気になる(笑)
ほぼ全て100円ショップで買ったもので、装飾したらしい。
いいな~~
よく見ると、店の看板まで、ベニヤ板をのこぎりで切って張っつけたものであることが分かる!
入り口の立て看板は、素材不明…
さて、出てきたおうどん
砥部焼はもう古い(笑)!!
器もファンシー
しかし、うどんは昔ながらの太麺、ガッシリ系。
肉食系うどんで、好み。
うどんは、ファンシーでは無い。
このギャップが素晴し。
ギャップと言えば、やはりこの内装と、外観。
そして、本格的なうどん。
相当オススメ、ネタ満載の三好うどんから目が離せない。
香川県三豊市三野町大見甲5659−1
→→→ 地図
090-1000-7908
月曜日定休 10時~14時