県内で手広く飲食業を手がける会社が母体だ。
その流れを汲む一軒が西早稲田にある。
店内は東京にしては広く、44席。
早大の理工も近いのでいつも学生で賑わっている。
飲みメニューも豊富なのが嬉しい。
ボトルキープもしている。麺は製麺機(讃岐麺機)による機械製麺。
所謂手打ち手切りではないが、香川で最も多いのが実はこの製麺機を使った機械製麺だ。
機械製麺と言っても粉と水と塩を入れたらはい、麺のできあがり、というような簡単なものではなく、
手作業の領域が非常に多い。
いずれこのことについては詳しく書きたいと思うが、ともかく、このお店は
打ち台で職人が饂飩を延ばす、というようなパフォーマンスはないものの、
しっかりと店内で製麺しており、
出来たての麺を楽しむことができる。
それも朝から夜の12時までである。これはちょっと凄いことだ。
居酒屋的な店内と、飲みメニューが多いことで「本格手打ち讃岐うどん」を標榜する店や、
そこのファンからは軽く見られてしまう傾向があるのだが、僕はこういうものの見方は嫌いである。
ちゃんと味わえば、しっかりとした仕事をしているのがすぐ分かる。
自分の舌の感覚よりも「雑誌に多く出ている」「こだわりの麺作りをしている」などといったキャッチフレーズだけで
人気が出たり出なかったりする東京の饂飩シーンには疑問を感じる。
こういう「何でもないようだが、実はしっかりした仕事している」店が脚光を浴びるようになれば、
東京の饂飩シーンももっとよくなるのに、と僕は思う。でも、ぱっと見の良さばかりがうけるのは、何もうどんに限った話では無い。東京では。
この日頂いたのは、力饂飩 600円。
大根、人参などの根菜と、上げた磯辺焼きが乗っている。
ただの煮た餅ではなく、揚げたもち、というのがポイントだ。
かけうどんには油がよく似合う。
きつねうどん、天ぷら饂飩等々。これらの人気を見ても、
ちょっと油が入ることが風味をアップさせることが分かる。
普通の餅を入れないで、揚げた餅(その都度揚げているので揚げたて)が入っているのが素晴らしいと思う。
店長の寺ちゃんも頑張ってます!
公式HP→http://www.fuerte-j.biz/kogane/
地下鉄副都心線西早稲田駅すぐ。明治通り沿い。