一年ほど前になるが、宮崎に行ってまでうどんを食べてしまったので、
古くならないうちにその記録をあげておきたい。
宮崎市内。
深夜0時。
人々が次々と吸い込まれるのはうどん屋である。
宮崎には独自のうどん文化があり、
「宮崎うどん」と銘打ったお店が都内にも出現しているのを知っていたが、
ここまで人気があるとは思わなかった。
基本は
釜揚げうどん
なのである。
その人気をほぼ一手に担っているのが
ここ
「戸隠」である。
戸隠の釜揚げ饂飩の人気は凄く、
宮崎の夜では締めのラーメンをしのぐ。
それが証拠に、ラーメン屋でも「釜揚げ饂飩」
を設定している店を数店舗見た。
このお店でも、わざわざ釜揚げうどんが食べられることをアピールしている。
このラーメン屋でどんな釜揚げ饂飩が出てくるのか?
かなり気になるが、さすがにそこまで調査する余裕はなかった…
さて、戸隠である。
メニューはシンプルで、釜揚げと、その卵入り。
あとは「かけ」である。
それぞれ蕎麦も選べるが、
注文は100%釜揚げうどんだったと言ってもいい。
畳の座敷。奥にはテーブル。
ざっと見て50席は優にあるが、ほぼ満席。
席に着くと、お茶とたくあんがすかさず運ばれてくる。
どうやら、お茶飲み飲み、これを囓りながら待つのが流儀らしい。
10分ほどで釜揚げ饂飩到着。
麺は細く丸く、手打ちでは無く、手延べとみた。
そして、変わっているのが甘いつけだれに、大量に浮かんだ天かす。
東京の宮崎饂飩の店でも、これだった。
麺はふわふわとして、とても優しい。
宮崎まで来て、うどんを食べるのは如何なモノかと我ながら思ったが、
結果大満足だった。
宮崎の人が、あんなに飲みの締めに釜揚げを食べるとは知らなかった。
まだまだ、色々あるのだ、と実感した体験だった。