今回は、橋本農機。正しくは、橋本農機具店。
しかし、うどんが出てくる。
色々な本には、橋本製麺ともある。
昔農機具を売ったり、うどんを売打ったりしていたそうだ。
それで名前が混在している。
今はうどんだけだ。
要するに、色んな業種の人が、小規模にうどん打ちを県内至る所でやっていた、ということである。
これが香川のうどんが、単なるご当地グルメではない、底力のある存在であることを支えている。
しかしこの10年くらいで随分減ってしまった。
うどんブームの影で、こういう昔ながらの小規模、
地元密着型の製麺所が少なくなっているのは寂しい限り。
(地元とは香川県とか、高松市というような範囲より更に狭く、歩いて移動できる数キロの範囲を指す)
制作者の高齢化や、うどんブームによるうどんのあり方の変化が要因の一つだ。
ここら辺のことは、またいずれ取り上げたい。
さて
食べさせてくれる設備はなく、玉買いのみ。
しかし、店内には椅子があったり、醤油の瓶がタマにあったりして、
何となくイートインできなくはない雰囲気ではある。
椅子の後ろに積まれているのは、うどんを玉にして入れる「せいろ」である。
お店の中のものはとにかく古く、時間が止まったようだ。
奥でうどんを打って、細々とした感じで販売している。
この日は、とりあえず玉だけ買って、自宅から持っていったちょっといい器に入れてみた。
かけるのは、かき醤油だ。
透明感のあまりない麺は、古い製麺所系の特徴でもあり、
茹でてから時間が経った麺の特徴でもある。
この日は午後だったので、もうポキポキした感じだったが、これも香川の味わいで僕は大好きだ。
店構えはこんな感じで、分かりにくいどころではない。
右側の三角屋根の店舗?がそれである。
興味を持たれた方は勇気を持ってどうぞ!
マイ箸と、マイ丼+調味料のセットも忘れずに!