香川の国道32号と377号の交差点付近に昔からあるお店である。
昔ながらの非セルフ店。おばちゃんが注文を取りに来てくれる。
本場讃岐うどん=セルフ と思っている東京の人が多いのだが、セルフは決して王道ではない。
昔の店はみんなこの店みたいだった。僕はこういうノスタルジー溢れる店が大好きだ。
この日は朝イチ、釜揚げにしてみた。朝日に湯気が美しい。
麺はふわふわ、ゆるゆるである。 讃岐うどん=腰と歯ごたえ、という東京の人が多いのだが、これもちょっと違う。
昔からのうどんは、もちろん、スーパーの袋麺みたいにブワブワしていたり、口に入れたとたんに切れてしまうようなしろものではないが、決して硬くもないし、歯応えが強いわけでもない。
「ふわふわ」
この形容がぴったりだ。特に釜揚げでは。
ところで、昔中讃(香川の真ん中付近)には「さぬきや」が二軒あった。丸亀とここである。関係は定かではないが、店の雰囲気や、小でも他店の二玉分くらいあって、一発でお腹一杯になるところなど共通点は多い。
丸亀の店は家から近かったこともあり、大好きだった。でも残念ながら焼けてしまった。
琴平のさぬきや、食べ歩きには全く出てこない店であるが、ひっそりと頑張り続けて貰いたいと思うな。
仲多度郡財田町買田497-3
9~15時